シド魂
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  日本語教師アシスタント
Maki Muto (Feb 2000〜 都市:シドニー、ニューカッスル)

 2000年2月に渡豪し、8週間の語学研修、4週間の日本語教師養成講座をシドニーで受講した後、2000年5月から9月までシドニーから北へ3時間程行ったニューカッスルという町の小学校で日本語アシスタント教師としてボランティアをしました。アシスタント教師といっても小学校には日本語のメインの先生は在籍せず、すべての日本語のクラスを一人で任され、キンダー(オーストラリアの小学校は1年生の下にキンダーのクラスがある)から6年生まで全ての生徒の日本語クラスを担当しました。

 どのような事を教えるかカリキュラムを考えることから、教材の準備まで全て一人でせねばならず、最初はかなりとまどいました。私は3校で教えており、それぞれの学校に週1回ずつ行ってました。週一回しか日本語のクラスはないにもかかわらず、子供たちはいつも私の授業を楽しみにしていてくれ、その子供たちに支えられ1タームが過ぎた頃には学校に行くのが楽しみになっていました。

 小学校で教えるには、日本語に関する知識以上に大切な事は、いかに子供たちの興味を引く内容にするかという事です。子供たちはあまり集中力もありませんし、得に小さい子供はつまらないとすぐに飽きてしまいます。毎回、何かを作らせたり、ゲームを取り入れ、皆が楽しんで学べる授業内容を考えました。子供は正直で、つまらないとすぐに「こんなことはやりたくない」とか「そんなことはやめて、ゲームしよう」とか言います。いかに子供をひきつけるかが重要だと感じました。

 また、子供は楽しくなってくると興奮しすぎて、すぐ騒ぐので収拾がつかなくなります。そういう時は担任の先生が子供を静かにさせるのを助けてくれますが、先生にも色々なタイプがいて全然関心を示さず、自分のことを黙々としている人もいました。現地の学校で教えるにあたって、現地の先生との関係は誰もが悩む部分だと思いますが、良い先生にもたくさん出会いましたし、なにより子供たちがいつも支えてくれ、私がやっている事は子供たちの為なのだからと思えばどんなことも乗り越えられました。


 以下に私が行った授業内容でうまくいったものをご紹介します。

■七夕
■こどもの日
■ゆかた
■ももたろう
■節分
■動物ゲーム
■数字ビンゴゲーム
■紙すもう
■買い物ゲーム
■はし


七夕
七夕の時期に織姫と彦星のお話しをしました。織姫と彦星を紙コップや折り紙を使って人形を作り、人形劇風にして話しました。その後、短冊にそれぞれの願い事を書き、また、色紙で様々な飾りを作り校庭の木につけました。
七夕のお話しは人形劇風にしたため、小さい子供も集中して静かに聞いており、校庭の木の飾りつけも楽しんでおりました。
短冊の願い事は自分の欲しい物を書く子や、お父さんとお母さんが元に戻りますようにとか(こちらは日本に比べてシングルマザーの率が高い)亡くなったおばあちゃんが帰ってきますようにとか、泣かせるものもありました。


■用意するもの
色紙、毛糸(短冊を木につけるため)

七夕 七夕 七夕





こどもの日
子供の日にちなんで、鯉のぼりやかぶとを作りました。低学年のクラスでは鯉のぼりのヒレに色を塗る>ようにし、高学年のクラスでは色紙を使って鯉のぼりをつくりました。また、新聞紙でかぶとを作りました。


■用意するもの
厚紙、色紙、新聞紙

こどもの日 こどもの日





ゆかた
日本の伝統的な衣服ということで浴衣の説明をしました。自分も浴衣を着せてみせ、また、子供用の浴衣が2着あったので子供たちにも着せてあげました。話しや写真だけではなく、実物を見せたり、実際着たりすることによって興味もひきつけられるます。


■用意するもの
ゆかた
ゆかた ゆかた




ももたろう
日本の昔話ということで、代表的な「ももたろう」のお話をしました。英語で「Peach Boy」とか言ってました。ももたろうの紙芝居を日本で購入した絵本を基に作りました。紙芝居の後、話の中にでてくるももたろう、犬、さるの絵を厚紙にコピーしたものを配り、それに色をぬって切り抜き、アイスの棒をはりつけ簡単なパペットを作りました。
子供にはかなりうけ、生徒の母親から「うちの子は日本語のクラスで作った人形でももたろうの話を家族の前でいつもしてるよ」とか言われた時はかなりうれしかったです。


■用意するもの
ももたろうの紙芝居、ももたろうや犬の絵のコピー、アイスの棒



節分
節分をクラスで教えたのは2月ではなかったのですが、前にやった「ももたろう」の「鬼」にちなんでやることにしました。ネタがつきてきたから。。。というのもあったのですが。授業では、鬼の絵を厚紙にコピーしたものに色を塗り、きりぬいてヘッドバンドを厚紙でつくって頭につけました。時間があったクラスでは色紙をちぎったものを鬼の髪の毛の部分に貼ったりもしました。休み時間も頭に鬼のお面をつけて走り回っている子供たちがたくさんいました。


■用意するもの
鬼の絵のコピー

節分 節分






動物カードゲーム
簡単な動物の名前を13種類程日本語で教えました。その後、動物の絵のカードと文字(ローマ字でかいたもの)のカードを何枚か用意し、それを使ってカードゲームをしました。低学年では絵のカードだけを並べ、私が動物の名前を日本語で読み上げ、そのカードを探して取るものです。高学年では「しんけいすいじゃく」のトランプゲームのように、絵と文字のカードを裏返して並べ、2つが一致すればカードがもらえるというものです。
私は最初は違うゲームを考えていたのですが、生徒の一人がメモリーゲーム(しんけいすいじゃくのゲーム)がしたいといいだし、試してみたらすごくうまくいきました。生徒からヒントをもらうことも少なくありません。


■用意するもの
動物のカード(絵と文字)





数字ビンゴゲーム
日本語で数字を教え、それを使ってビンゴゲームをしました。低学年では3×3マスくらい、高学年では5×5マスでしました。数字の幅も生徒の年にあわせて、1〜30までだったり、1〜100までだったり色々出来ます。勝った人にはちょっとしたプライズとして折り紙で作ったものや日本のポストカードとかちょっとしたものを用意すると生徒の集中力も違います。


■用意するもの
ビンゴ用の升目を書いた紙




紙すもう
紙すもう等のゲームはとっても生徒うけが良いです。私はトーナメント形式で試しました。すもうは日本の伝統的なスポーツとして有名なので子供でも知っています。おもしろい授業のときは生徒の集中力が全く違い、ふだんNaughtyな子もとっても協力的です。


■用意するもの
すもうの関取の絵をコピーしたもの(紙すもう用)



買い物ゲーム
これは私が考えた授業の中でも自分でもかなり気に入っているものです。日本の新聞折込チラシで入っている広告でスーパーやデパートのものを集めます。そこから生徒に好きなものを切り抜いて小さく切った厚紙にはったものを何部か作ります。それから、生徒を5グループほどに分けます。お店チームとお客さんチームにわけ、「いらしゃいませ」「ありがとう」「いくらですか」等、簡単な会話を使って買い物ゲームをします。日本のお金のおもちゃをコピーしたものも使いました。買い物に必要な簡単な会話、日本のスーパーで売っているもの、日本のお金、この3つが一度に覚えられるよいゲームだと思います。


■用意するもの
日本のスーパーの広告、日本のお金のコピー、厚紙



はし
お箸の使い方です。実際使わせるため、お箸をつかってM&M’sやSmarty(グミみたいなもの)をいくつ掴めるかゲームをしました。なかなかみんな真剣でした


■用意するもの
割り箸、はしで掴む練習が出来るもの(M&Ms等)




ひとこと
私が上記の授業で使った材料はほとんど現地の学校で調達しました。学校には色紙、色画用紙、紙コップ、アイスの棒等、工夫をすれば授業で使えそうな物がたくさんあります。日本の折り紙とか特定の材料がなくても案外工夫次第で色々な事が可能になります。皆さんも身近な材料を使って色々な事に挑戦してみて下さい。  











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